ファッションに苦手意識があったり、何を着ても「なんか違う」としっくりこない方へ。
本記事では、メンズ向けに、明日からすぐに実践できる“見た目が洗練されて見える7つのコーディネートのコツ”を解説します。
スタイルや高いセンスがなくても大丈夫。ポイントさえ押さえれば、誰でもシンプルに「センスの良い人」という印象はつくれます。まずはこの7つから変えていきましょう。
パーソナルスタイリスト 金光遥
大学卒業後、話題のパーソナルカラー・骨格・顔タイプ診断サロンに勤務し、わずか半年で責任者に就任。
その後、全国展開の大手イメージコンサルティングサロンと講師契約を結ぶ。名古屋エリアで口コミを20倍に増やした実績あり。歴4年目にして総診断数は3,000名様を超える。
現在はショッピング同行や似合う服を選んで着回すためのスタイリングプログラム「FUKUNIAU」を個人のお客様向けに、独自メソッドの研修プログラムを法人様向けにご提供している。【資格】 120色カラー診断アナリスト、骨格スタイリングスペシャリスト
一般社団法人日本顔タイプ診断協会 顔タイプアドバイザー1級
目次
メンズコーディネート7つのコツ
メンズコーディネートで抑えるべき7つのコツを紹介します。
1.トップスまたはインナーを明るい色に、ボトムスは暗い色にする

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いくらサイズ感が良くても、色がごちゃごちゃしていると全体が散漫に見えてしまいます。
コーディネートを失敗なくまとめるための黄金の配色比率は、「トップスに明るい色、ボトムスに暗い色」という組み合わせです。
白、アイボリー、ライトグレーといった明るい色は、視線を集める効果があります。これを上半身に持ってくることで、視覚的な重心が上がり、錯覚によってスタイルが良く見える効果が生まれます。また、明るい色は顔まわりをレフ板のように明るく見せ、清潔感や健康的な印象を強調してくれます。
黒、チャコールグレー、濃いネイビーといった暗い色は、下半身を引き締め、細く長く見せる効果があります。重い色を下に持ってくることで、全体の安定感が増し、コーディネートが「締まった」印象になります。
2.サイズ感を意識する
ファッションの技術の中で、重要でありながら、見落とされがちなのが「サイズ感」です。
大人に求められる「清潔感」や「知的さ」といった要素は、ジャストサイズによって醸成されるものです。
サイズが大きすぎると、服に着られているようなだらしない印象や、子供っぽい印象を与えてしまいます。
特に肩のラインが落ちすぎているトップスや、裾がたまりすぎているパンツは、体型を不必要に大きく見せ、スタイルを悪く見せる原因となります。
サイズが大きすぎる例


一方で、
サイズが小さすぎると、身体のラインを不自然に強調し、窮屈な印象や、どこか無理をしている印象を与えかねません。
サイズが小さすぎる

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試着の際は、以下の点を特に意識してください。
- 肩幅: トップスの縫い目が、ご自身の肩の骨の頂点とほぼ一致していること。これが少しでも外側にずれていると、だらしなく見えます。
- 袖丈: 腕を下ろした状態で、袖口が手首の骨(くるぶし)のあたりにくるのが理想的です。長すぎる場合は、だらしなさが際立ってしまいます。
- パンツのウエスト: ベルトなしでもずり落ちない、指一本程度のゆとりがある程度が理想です。
- パンツの丈: 後述の「丈感チェック」の項目で詳しく解説しますが、特にテーパードパンツにおいては、靴の甲で生地が「たまりすぎない」ことが重要です。
適切なサイズの例

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ファッション初心者の方は、まずは極端にオーバーサイズなものやタイトなものを選ぶのを避け、「ややゆとりのあるジャストサイズ」を基準に服を選びましょう。
この意識一つで、あなたの印象は大きく変わります。
3.アウターはジャケットとチェスターコートを選ぶ
季節の変わり目や寒い時期に「何を着るか」は、コーディネートの印象を大きく左右します。初心者の方にとって、あれこれとアウターを買い集める必要はありません。まずは「基本となる2つの型」を揃えることから始めましょう。
【少し寒い時期】ジャケット


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ジャケットは、Tシャツやカジュアルシャツの上に羽織るだけで、スタイル全体を一気に「ドレス」な方向へと引き上げてくれる魔法のアイテムです。
少し肌寒い時期の羽織りとしてはもちろん、Tシャツ+パンツというシンプルなコーディネートを、即座に大人っぽく、知的に見せてくれます。
初心者の方は、黒、ネイビー、チャコールグレーといったベーシックカラーの、無地または控えめな柄のものを一着選んでください。素材はウール混や、カジュアル使いしやすいジャージー素材などがおすすめです。
【真冬】チェスターコート

真冬のアウターは、防寒性を保ちつつ、エレガントな印象を与える「チェスターコート」を一着持つことを強く推奨します。
膝上程度の丈感と、テーラードジャケットの延長線上にあるような襟のデザインが、上品で大人な雰囲気を演出します。
色は、黒、キャメル、ネイビーが定番です。丈の長すぎない、膝上程度の着丈を選ぶことが、スタイルアップの鍵となります。ダウンジャケットのようなカジュアルなアウターよりも、チェスターコートの方が、インナーを選ばず幅広いスタイルに合わせやすい汎用性の高さがあります。
この「ジャケット」と「チェスターコート」をそれぞれ1着ずつ持っておけば、ひとまず秋口から真冬までのアウター問題は解決できます。
4.靴とバッグは黒で統一する

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コーディネートの完成度を高める最後の仕上げは、小物(靴とバッグ)です。ここで色やデザインがバラバラだと、せっかく整えた全身のバランスが崩れてしまいます。
初心者の方にとって、最も失敗がなく、かつコーディネート全体を「締めて」くれる色は「黒」です。靴とバッグの色を黒で統一することで、全体のコーディネートに安定感と大人っぽさをもたらし、「外さない」スタイルを確立できます。
靴は、黒のローファー(革靴)、またはそれに準ずる革靴を基本にしましょう。スニーカーも良いですが、ドレスコードが必要な場面や、大人っぽい印象を作りたい際には、革靴の方が格段に有利です。ローファーは、革靴の中でも程よくカジュアルダウンされており、デニムからスラックスまで、どんなコーディネートにも合う定番アイテムです。
バッグは黒のレザー(本革または上質な合皮)を選ぶと、全体が引き締まります。リュックサックや布製のトートバッグよりも、レザーのトートバッグやクラッチバッグ、あるいはシンプルなショルダーバッグの方が、大人としての品格を保ちやすくなります。
靴とバッグは、コーディネートの土台であり、全体の印象を底上げしてくれる要素です。色を揃えることで生まれる統一感は、初心者の方にとって強力な武器となります。
5.アクセサリーはつけない(または腕時計のみ)

「おしゃれ=アクセサリーをたくさんつけること」ではありません。特に男性のファッションにおいて、アクセサリーは非常に難易度の高いアイテムであり、使い方を間違えると、かえって派手な印象になったり、全体のバランスを崩す原因になります。
初心者の方の過度なアクセサリー着用はおすすめしません。
ネックレスや指輪を複数つけるスタイルは、ファッション上級者でなければ、ヤンチャな印象や、自己主張が強すぎる印象になりがちです。
また、一般的に、男性のアクセサリースタイルを好まない女性も一定数存在します。特に、清潔感や落ち着きを重視する場面では、アクセサリーがマイナスに作用することもあります。
洗練された大人のおしゃれは、「引き算」の美学に基づいています。
アクセサリーをつけたいのであれば、「腕時計のみ」という一点付けを強く推奨します。腕時計は、時間を知るという実用性を兼ね備えつつ、個人の趣味や品格をさりげなくアピールできる、男性にとって数少ない「許されたアクセサリー」です。
まずは、シンプルな服装に、上質な腕時計を一点だけ添えるスタイルから、大人のファッションを始めてみましょう。
6.基本はシャツとテーパードパンツにする

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ファッション初心者の方が陥りやすい罠の一つに、上下ともにカジュアルなアイテムで固めてしまう「野暮ったさ」があります。例えば、「Tシャツ+デニム」の組み合わせは、何も考えずに着ると、どうしてもラフすぎる、あるいは子供っぽい印象を与えやすくなります。
洗練されたメンズファッション鉄板の組み合わせが、「シャツとテーパードパンツ」です。
「テーパードパンツ」とは、太もも周りには適度なゆとりがありながら、裾に向かって細くなっていくシルエットのパンツのことです。このシルエットが、足首をすっきりと見せ、大人っぽさとスマートさを両立させてくれます。
基本はこの「シャツ+テーパードパンツ」の組み合わせをベースとし、少し肌寒い時期には、その上にカーディガンやジャケットを羽織ることで、奥行きのあるオシャレなコーディネートが完成します。まずは、この基本形をあなたのワードローブの柱として確立させましょう。
7.丈が長すぎないかチェック
長すぎる例

サイズ感の中でも、特に重要な要素として解説したいのが「丈感(着丈と股下)」です。
特に身長が低めの男性にとって、丈感を変えることは1番手っ取り早いスタイルアップの手段となります。
トップスやアウターが丈の長すぎるものだと、腰の位置が隠れてしまい、脚が短く、胴が長く見えてしまいます。
適切な例

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トップスの着丈
トップス(Tシャツ、ニット、カジュアルシャツなど)は、ベルトが隠れるか隠れないか程度の長さが、最もバランス良く見えます。具体的には、お尻が半分以上隠れない程度が基準です。
アウターの着丈
ジャケットやブルゾンなどは、トップスと同様に腰回りで終わる丈が基本です。チェスターコートなどのロング丈アウターを選ぶ場合も、長すぎるものよりも膝上程度の丈を選ぶことで、重たくなりすぎず、スッキリとした印象を保つことができます。
パンツの股下
クロップド丈などを除き、裾が靴の甲にわずかに触れるか、触れない程度の「ノークッション」か「ハーフクッション」が、現代的で洗練された印象を与えます。裾がもたついて生地がたまってしまうと、それだけで足元が重くなり、野暮ったく見えてしまいます。
ご自身の身長を客観的に認識し、特に着丈に意識を集中させることで、見た目の印象は大きく改善されます。試着室で全身鏡を見た際に、「胴長に見えないか?」という視点を持つことが肝要です。
メンズがコーディネートをする上で受けるべき診断

ファッションの悩みの多くは、センスの有無ではなく「自分に似合う軸」を持っていないことから起こります。闇雲に流行を追っても、SNSのコーデを真似してもしっくりこないのは、自分の体型特徴や雰囲気、肌色に対して合っていないアイテムを選んでしまうから。
そこで役立つのが
・骨格診断(似合う素材・シルエット)
・顔タイプ診断(似合うテイスト・雰囲気)
・パーソナルカラー診断(肌が綺麗に見える色)
この3つです。
この診断を行えば、以下のメリットがあります。
- 「似合う」の根拠が言語化され、服選びの軸ができる
- 買い物がラクになり無駄買いが減る
- 清潔感・垢抜け感が出て、印象が安定する
- 年齢を重ねても“自分基準”で更新可能(流行・年齢に左右されない)
特にメンズは「同じような服を何年も買い続ける」「買うブランドが固定」の傾向が強いので、一度自分の似合う方向性を精度高く把握しておくと、人生単位でコストパフォーマンスが高まります。
終わりに:ファッションは「自己表現」のツールである
ここまで、初心者の方でも失敗しないメンズコーディネートの鉄壁7原則を詳しく解説しました。
ファッションは決して難しいものではありません。それは、あなたの「清潔感」「知的さ」「成熟度」を社会に伝えるための、最も強力な非言語コミュニケーションのツールです。
この記事で学んだ「サイズ感」「丈感」「配色」「基本スタイル」「小物」といった原理原則を一つひとつ意識して実践することで、あなたの外見の印象は変わり、それが自信となって、あなたの内面もさらに磨かれていくはずです。
まずは、クローゼットの中の服を見直し、「ジャストサイズか?」「丈は長すぎないか?」などの視点から、服を厳選することから始めてみましょう。

